養育費の未払いはなぜ起きた?!
知り合いのシングルマザーから「元旦那が養育費を払ってくれなくなった」と相談を受けました。
彼女は離婚の際に養育費に関して公正証書を取ったこともあり、ここ半年ほどは元夫から約束の日に約束の金額が振り込まれていました。
ところが、3ヵ月前から未払い状態になり、元夫の携帯へ電話したりメールを送っても無視されているそうです。
なぜ、養育費が不払いされるようになったのでしょうか…。
それは、彼女が子どもと元夫を会わせないようにしたことが原因でした。
父子の面会の日の前日に、彼女から元夫へ「子どもが熱を出したので面会はできない」とか「子どもが明日は会いたくないと言っている」などの理由を並べ立て、3ヵ月続けて会わせないようにしたのです。
もともとは、元夫の不倫が原因で離婚となってしまい、元夫は当時の不倫相手と同棲しています。
彼女にとってみれば、怒りと悔しさの中で離婚を余儀なくされたため、我が子との面会には離婚当初から乗り気ではありませんでした。
そんな気持ちが強くなり、面会を拒否してやろうと思うようになったわけでした。
彼女には公正証書がありますから、養育費の不払いを続ける元夫に対しては強制執行をかけることができます。しかし、子どもと実の父親の面会を妨げることは、子どもの精神的な成長にとっても好ましいことではないと思いました。
「給与の差し押さえなど強制執行はできますが、それは最後の手段です。離婚に至った事情は理解できるけど、それと親子の問題は分けて考えた方がいいし、養育費は子どもを育てるためには欠かないお金だから、もう一度面会交流を認めてはどうですか」とアドバイスを送りました。
ちょうど子どもさんも「パパに会いたい」と言い始めたこともあり、面会を認めました。すると、翌月には、また養育費が振り込まれてきたそうです。
父親にとっても子供はかわいい我が子。面会を遮断されたことで感情的になり、養育費の未払いになったのだと思います。